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第5話 ミアの野望

ผู้เขียน: 月歌
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-04-04 16:19:23

◆◆◆◆◆

『お前のことは俺が守る』

セドリックの言葉に、ミアは思わず笑みを浮かべそうになったが、慌てて俯き顔を隠した。胸の奥で込み上げる感情を抑えようとする。

自分の息子が伯爵位を継ぐ日が来るなんて――信じられない。庭師の娘に過ぎなかった自分が、アシュフォード家後継者の実母になるなんて。喜びと興奮が混じり合い、体が震えた。

その時、庭園を吹き抜けた風が木々を揺らし、赤や黄色の葉がひとつ、彼女たちの足元に舞い落ちた。それは、秋の訪れを静かに告げるようだった。

「心配はない、ミア」

セドリックの声が優しく響く。彼は、ミアが恐怖に震えていると思ったのかもしれない。相変わらず女に夢を見ている男だ、と彼女は内心で嘲笑った。

「セドリック様、私はどうなっても構いません。でも、奥様がもしルイに危害を加えたなら……私は……」

その言葉に、セドリックの表情が険しくなった。

「ヴィオレットはそんなことをする女ではない。侯爵家の娘だぞ。下品な邪推はするな、ミア」

ミアは肩を落としながら静かに頭を下げた。

「ごめんなさい、セドリック様」

「いや、言い過ぎた……すまない」

セドリックの謝罪の言葉を聞いても、ミアの胸の中で冷たい感情が広がるだけだった。

――貴方のそういうところが大嫌いなのよ。

情を交わして子を得たというのに、彼の言葉の端々には自分を庭師の娘と見下す感覚が滲んでいる。他の貴族とは違うと愛を囁きながら、結局は同じではないか。

だが、それでいい。

彼女もまた、彼を蔑んでいるからだ。

セドリックとの最初の子を宿した時、彼女は慎重に動くよう忠告した。しかし、彼は何の対策もせずに自分たちの関係を両親に話してしまった。その結果、彼女はその日のうちに堕胎させられ、庭師長だった両親と共に邸を追い出された。

その後の日々は辛苦の連続だった。職を失った両親から責められ、折檻を受けることもあった。だが、ミアは耐えた。セドリックが必ず自分の元に戻ってくると信じて。

やがて彼が訪れたとき、ミアは抱きついて泣いた。その後、両親との関係は逆転し、今では彼女が二人を罵っても反論すらできない。

――当然よ。私は金のなる木だもの。

「ミア」

「はい、セドリック様」

セドリックは冷静な表情で命じた。

「庭園を三人で散策するのは次の機会にしよう。俺は今からヴィオレットとルイの将来について話す。君はルイを連れて先に
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